台南4日目。旅行中はいつも毎日2万歩以上歩くのは当たり前な感じになっているのだけど、今回は靴がいつものNAOTではなく靴底が固めのサンダルだったからか、朝起きたら脚全体から疲れが伝わってくる感じで体も微妙にだるい…。とは言っても、貴重な日程を無駄にしたくなくて、朝ごはんを買いにいつもの水仙宮市場へ。
が。
明け方から7時過ぎまでの豪雨のせいか、それともそういう曜日だったのか、この日の水仙宮市場は閉まっている店が殆どで閑散としていた。あの「何を買っても美味しいお店」のおばちゃんもいなかったし、親切で明るい夫婦が営む碗粿の店も閉まっている。
静かな小径を猫が見下ろしていた。
閉まっているなら仕方がない。朝ごはんを求めて周辺をうろつく事に。
佛頭港聚福宮
民族路に面して小さなお廟が建っていたので入ってみる。主に玄天上帝を祀る場所のようだ。
扉には神様らしき方々の肖像。お顔のタイプがはっきり違うのが興味深い。
それぞれの神様のお祭りの日を示しているっぽい。
Facebookアカウントをお持ちのようです。
こういう護符的なもの、意味はわからないけどずっと見ていたいくらい好き。
だるい脚を引きずりつつふらふらと国華街へ。
米粉炒に滷蛋ふたつと、腸入りの猪血湯を買った。腸はハサミで食べやすい大きさに切ってくれる。店名チェックし忘れでわからず。
老古石碗粿國華店
南沙宮への参道入り口にあった碗粿屋さん。外に出ている看板に、滞在中に一度は食べたいと思っていた「水餃」の文字をみつけ、入ってみた。
人当たりのいいお母さんが切り盛り。
干支のポスターがかわいい。
台湾にも柿が生るのか…なんて思いつつ写真を撮っている間に水餃が茹で上がった。
こちらが店の正面入り口。私たちはどうやら裏から入ってしまっていたらしい。
表の看板には水餃はなかった。
さて、ホテルの部屋で朝ごはん。味がちょい薄目の猪血湯。
ビーフンも味薄目。ちと物足りない。
水餃は中身たっぷり。
今朝も朝からがっつりどす。
赤崁樓
午前中は少し遠くまで行く予定。バス停が赤崁樓の目の前でバスが来るまでしばらく時間があったので、そしてこの日は入場料がかからないようだったので、入ってみる。
十二国記ごっこができるなあ。
発掘調査かそれともただの工事か。
壺の形をした入り口。
当時のまま残っている稜堡部分。
赤崁樓の修復に携わった羽鳥又男氏の像。
このタンス(違う)、いい感じ。欲しい…。
科挙という文字を見つけ十二国記ファン再び舞い上がる。
二楼に上がってみた。
学問の神様、魁星爺がおられる。横にはポエが置いてあり、聖筶(シンポエ)が出たら鉛筆が貰えるとの事だったのでやってみたら見事聖筶!
ありがたくいただいてきた鉛筆がこちら。昔懐かしいロケットペンシルタイプ。
こちらがお隣の海神廟。
屋根の先に鯉(かな?)。
屋内に展示してあったこちらがたぶん実物。
龍の彫り物がやけに凛々しい。
もう少しじっくり見たかったけど脚がだるかったのとバスの時間が迫っていたのとで、2棟ある内の「文昌閣」のみ見学。この2棟の名前を現地にいる時に知っていたら間違いなく「海神廟」も見学しただろうになあ…ここでまた十二国記オタクが顔を出す
赤崁樓バス停から「海東国小」行きのバスに乗る。
途中見かけた食堂の看板。謎の食べ物「ガオ〆ジージー」に「聖なる年齢」。
飛虎将軍廟
「同安路口」で降りて少し歩くと小さな廟が見えてきた。
第二次世界大戦のさ中、自らの命を犠牲にして台南の集落を守った日本海軍の杉浦茂峰氏を祀る廟。*1
戦死された時はまだ20歳であられたとの事。
やはり日本からの参拝客が多い様子。
道教式のお参りの仕方はわからない私。かと言って神道式もなんだか違う気がして、結局心の中で「南無阿弥陀仏」と唱えてしまったけど許してくださるだろう。
杉浦氏の「集落を守らなければ」というただただ純粋な気持ちが、戦争賛美に利用されないよう願って止まない。
創建当時の廟。
廟の前には管理をされているらしき老人がいらしたけど、とにかく脚がだるくて体調がイマイチで、会話をするエネルギーがなかったので軽く会釈するに留めた。
再びバスに乗って市街地に戻る。
台南のバスの中になぜチョッパー。
信義街
どこのバス停で降りたんだったっけな。
昨日お会いした方に教えていただいた信義街へ向かう。
趣のある建物多数。古い建物をリノベした民宿も多いんだとか。
なぜここにいきなり日本…。
進行方向に突如現れた神武ラーメン。台湾でも「お隣さん」にお会いするとは。*2
四聯境老古石集福宮
信義街途中の曲がり角に廟があった。
このカラフルさが好き。
神様の像の後ろ、金色に輝く姿は麒麟だろうか。
虎爺。
兌悦門
更に進むと兌悦門。約180年前の清の時代に、赤レンガと牡蠣の殻を使ったセメント、台座には珊瑚を用いて建てられた門。台南市内で唯一、元の位置にある城門だそうだ。
上る事もできる。
結構急な階段だったけど上るよね。
上はこんな感じ。
門の上から見た周囲の様子。
降りる。
国家二級古蹟だけれど、普通に上れたりくぐり抜けたりできる。地元の人にとっては生活道路の一部になっているようだった。
門の前には、邪気を払い集落を守る石獅公の小さな祠があった。
ホテル方面へ戻ろうと歩き出した文賢路の途中でも、珊瑚を使った門を見かけた。
電鍋どーん。
かなり重症のご様子。
信号の手前。鳩のために米が撒かれていた。
背中が痒くて仕方がないらしいわんこ。
前日の晩に来たホーカーセンター的な場所。昼間だと随分様子が違って見える。
かわいらしい媽祖様の看板。
箱根養生館
私の脚がもう限界でだるさが体全体にまで達していたので、NさんAさんに教えてもらった足裏マッサージ店に入った。
黒々と陽に焼けた足をさらしてすみません。私を担当してくれたのは新人さんぽい青年だったけど、痛すぎず弱すぎずの絶妙な力でマッサージしてくれた。おかげであれほどだるかった脚が嘘のようにすっきり、体のしんどさもすっかり抜けた。
なぜ撮ったのかわからないけど臺灣銀行。
肉伯火雞肉飯
遅めの昼ご飯は旅行初日に台南駅前で会った学生くんにお薦めされたこちらへ。
以前営業していた場所から新店舗へ移転した直後だったようで、店内はピカピカで新しい。
ローカル食堂的な趣が感じられないのはちょっと残念だけど、お店のスタッフさんたちの対応は素朴で温かい。
火雞肉飯に湯青菜。猪耳条もつけた。
火雞肉飯、とても美味しくいただきました。教えてくれた劉くん、ありがとう。
脚も体も楽になったしお腹も満たされたので再びちょっと遠くまで。
斑鳩という文字が気になる奈良県民。
この女性の工事中人形、有名らしい。
和緯黃昏市場
朝の市場とはまた違う雰囲気を味わえるとの事でやってきたのは黄昏市場。
市場は目の前にあるのにこの道路がなかなか渡れなくて困った。
ちょっと離れたところに信号を見つけてやっと辿り着く。
うまく言えないけど、水仙宮や鴨母寮以上に昭和な雰囲気。
スモークした鶏もも一皿(2本入り)を買う。スープもついて100元。安い!
こちらのお兄さんは豆乳を試飲させてくれた。とても美味しくて持ち帰りたかったけどこの日は諸事情で断念。次回は豆乳も豆花もぜひ買いたい。
こちらのおかあさんからは油飯を購入。
一通り買い物を済ませ、さあ帰ろうというところで再び豪雨。小降りになるまでと出口付近で待っていたら近くにいた私と同年代くらいの女性が何やらこちらを気にしている様子。笑いかけてみたら「日本人ですか?」と日本語で聞かれた。お父様から子どもの頃日本語を教わったという事、息子さんが車で迎えに来るのを待っている事などを、かなり流暢な日本語で話してくれた。私たちが傘を持っているのか、この雨の中遠くまで帰るのか、とても気にしてくれていたようで「大丈夫?」と何度も尋ねてくれた。傘もあるしバスに乗るから大丈夫と伝え、お互い「気を付けて」と言い合い笑顔で別れた。この旅で出会う台南の人たちは誰も皆あたたかい。
バス停へ向かう途中のコンビニ。ナノックスはこう書くのか。
野球好きとしては買いたくなる一品。(買わなかったけど)
武聖夜市が近いらしい。(行かなかったけど)
ここでバスを待つ。
裕香烤鴨荘
バス停のすぐ後ろにあったいい感じの食堂。ひっきりなしに人が来て持ち帰りをしていた。バスの時間が迫っていたので寄らなかったけど、三寶飯もあるようだし次は入ってみたい場所。
赤崁樓のバス停で降りて昨日と同じホーカーセンターへ。本当は初日に行った當歸鴨の店でもう一度あの当帰の香りいっぱいのスープを飲みたかったけど、慣れない靴で歩いたツケがまだほんの少し残っていたので次回の楽しみに取っておくことにした。
隣の席のファミリー。台湾は日本よりも家族連れをよく見かける気がする。母親だけでなく父親が子どもと一緒にいる様子を目にする事も多い。
四神湯と
燙青菜。黄昏市場で買ったお惣菜があるのでここでは軽く済ます。持ち帰りで排骨酥も注文。
そしてホテルであらためて晩ご飯。スモークチキン美味し。
この油飯も絶品だった。
排骨酥は普通。
もちろんビールもあるよ。
あれ?豆花も買ってたらしい。
夜食(え?!)は赤崁樓のお土産屋さんで買った媽祖様の碗豆酥(エンドウ豆スナック)。
これ、思いの外美味しかったです。おすすめ。
6/24の飲食およびお土産等メモ
米粉炒(大) 35元
滷蛋 10元×2=20元
猪血湯(加腸) 40元
水餃 40元
パイナップル 25元(5元おまけしてくれた)
媽祖スナック 35元
赤崁楼付箋 50元
酸梅湯(紙パック) 35元
箱根養生館 600元×2人=1,200元
豆花 30元
火雞肉飯 50元×2=100元
湯青菜 40元
猪耳条 30元
鶏モモスモーク2本+スープ 100元
油飯 50元
排骨 50元
四神湯 40元
燙青菜 30元
台灣啤酒(大) 48元
計 1,998元(約7,193円)