ツキナミ

台湾と南の島とニュージーランドが大好きな 千葉産関西住み女のなんてことない毎日の記録。

■Fiji: December 1993, Mana Island

【遠い遠い過去の旅の記録です。当時はまだデジカメもなく、ネガから現像した写真をスキャンした画像なので色が褪せていたりといろいろありますが、それも含めて楽しんでいただけたら…と思います。】

North Beach

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NZ留学中の冬休み休暇。日本へ一時帰国の予定もなくどう過ごそうかと考えていた時に、友人カップルがフィジーに行くと聞き、それに便乗した。

当時住んでいたクライストチャーチからAir New Zealand国内線でまずオークランドに飛び、そこからビチレブ島のナンディ空港まではAir Pacific(当時)で約2時間。日本にいると距離があり過ぎてなかなか旅の選択肢に入らないフィジーも、ニュージーランドからならご近所さん。日本に帰国してしまったらきっと一生行く機会もないだろうと思ったのも、フィジー行きを決めた一つの理由だった。

滞在先はクライストチャーチの旅行会社のお姉さんに「もう最高よ!私だって今すぐ行きたいわ !羨ましいわ!」と激しく薦められたMana Island。ナンディからは船で島に渡るんだけど、いやほんと、仰る通り最高でした。 

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ちなみに友人カップルは別の島へいったのでここからは別行動。

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部屋はNorth Beachに面したバンガロータイプ。バンガローからビーチまではほんの数メートル。

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思わず「サモア島の歌」を歌いたくなる(フィジーだけど)。

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Mana Islandの猫

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滞在中ずっと遊びに来てくれた猫ちゃん。毎日食べ物をあげていたらある晩、お礼のつもりかヤモリを持って来てくれた。くわえていたヤモリを床に置いて鼻先で差し出す仕草がかわいかった。「ごめんね、私はヤモリは食べられないんだよ」と丁重にお断りしたら、最後は自分で食べていた。

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青い海に浮かぶ島影が美しい。

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Sunset Beach

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島の南側はフェリーターミナルや水上飛行機の発着場があり、アクティビティショップやトロピカルバーなどもあって賑やか。人の多い南側よりも、静かでゆっくりした時間の流れる島の北側の方が私は好きで、ほとんどの時間はNorth Beachで過ごしたけれど、夕陽が見られるSunset Beachは南側から少し歩いた場所だったのでその時だけはそちら側へ行ってみたりした。

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白い砂浜が続くNorth Beachとは違い、南側は岩が多い。

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結局最後の日まで雲に邪魔されたけど、雲があっても南の島の夕暮れはいいものです。

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8日間の滞在中毎日泳ぐか外で寝るかしていた私は、水上飛行機のパイロットに「Are you local?」と本気で聞かれるほど陽に焼けて真っ黒になりました。あの頃はまだ「美白」という概念はなかったのですよ…

Nadi - Viti Levu Island

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最終日は船でビチレブ島まで戻りナンディのホテルに一泊。船の中で青年が歌ってくれた南洋のメロディが素敵だったなあ。ホテルの庭をぶらぶらしていたら10歳くらいのローカルの少年が自分が採って来たばかりのマンゴーをひとつ差し出して、ニコニコしながら去っていったのも忘れられない思い出。

 

そのいい思い出のまま終わりたかったフィジー旅行。実はこの後思わぬトラブルに巻き込まれて予定より1泊多くナンディに残る事になってしまった。なんとかならないかと縋る思いで日本領事館へ電話したものの、非協力的なお役所的な返答しか帰ってこない。話を聞く気すらない態度だったあの日本人、私は今でも許さんぞ。翌日、「今日は何が何でも帰る!」とブチ切れた私は何を思ったかAir Newzealadの空港内オフィスに行って窮状を訴えた。今となってはなぜそういう選択をしたのかはっきりとは覚えていないけれど、1年近く滞在していた経験から、NZの人なら親身になってくれるかもしれない、と考えたんだと思う。

「私は日本人だけれど、今は学生ビザでクライストチャーチに住んでいる。Holidayでフィジーに遊びに来て、本来なら昨日またNZに帰る予定だったのに、Air Pacificのカウンター職員が書類が足りないと言って帰してくれない。書類が揃うまではその職員が紹介したホテルに泊まっていろと言われ昨日は仕方なくそうした。でもどう考えてもおかしい。書類は全部揃っているはずだし、足りないかそうでないかはNZのイミグレが決める事だと思う。そう言っても彼らは聞いてくれない。私はあなた達の国に帰りたい。助けて下さい!」

こんな事を悲壮な顔で訴えたら、マオリのお姉さんがすくっと立ち上がり、私の持っている書類全てを確認した上で「付いてきなさい」と一言。そのどっしりとした頼もしい背中の向かった先はAir Pacificのチェックインカウンター。怖い顔で何やら一言二言カウンター職員に言った後、私の方を見て「さあ、帰れるわよ」とにっこり笑った。これだからNZの人は…(号泣)。*1

その後。無事オークランドへは到着したものの、クライストチャーチへ帰る国内線のチケットはもちろん昨日の日付。新しく買い直すつもりでカウンターのお兄さんに事情を説明したら「大変だったね。問題ないよ。今日の同じ便のチケットに変更してあげるよ。Welcome Back to New Zealand(にっこり)」え?ほんとに?タダで?

この「Welcome Back to New Zealand」の一言は今でも思い出すとグッとくる。私がいつまでもNZを忘れられず今でも大好きな理由がこれでわかってもらえるだろうか。

って、フィジー旅行の記録のつもりが、いつの間にかNZの素晴らしさを語る結果になってしまったけれど、海も空も真っ青で楽園のようなフィジーは人も素朴で優しく素敵な国でした。あのトンデモ空港職員を除けば。

*1:それにしてもあのカウンター職員はなんだったんだろう。今思えば、強く出られない日本人はいいカモだと思われてそのホテルと「グル」になって詐欺まがいの事をしていたんじゃないのかと思う